2017年01月09日15:35
ハンナ・アーレント|ω・´)
カテゴリー │Movie People
映画「ハンナ・アーレント」を観て感じたこと。
ドイツ系ユダヤ人哲学者であるハンナ・アーレントについての伝記映画。
ホロコースト主犯格のひとりであるナチス高官アイヒマンの
エルサレム裁判を雑誌「ニューヨーカー」特派員として傍聴。
その裁判全般及びアイヒマンの罪について記事を執筆するが
その記事内容が世界で賛否を呼び起こす。
大虐殺をおこなった鬼畜であるアイヒマンは
上司の命令にたんたんと従っただけの
ただの小役人に過ぎないと断定したのだ。
果たしてアイヒマンは鬼畜なのか?
それとも?
ユダヤ人である彼女が反ユダヤのナチスをかばったとして
論争を巻き起こすが、それには冷静に物事を分析した
聡明な哲学的視点があった。

彼女は大学の講堂でアイヒマンについて語ります。
それは歴史における人間の真理とも言えるかもしれません。
ドイツ系ユダヤ人哲学者であるハンナ・アーレントについての伝記映画。
ホロコースト主犯格のひとりであるナチス高官アイヒマンの
エルサレム裁判を雑誌「ニューヨーカー」特派員として傍聴。
その裁判全般及びアイヒマンの罪について記事を執筆するが
その記事内容が世界で賛否を呼び起こす。
大虐殺をおこなった鬼畜であるアイヒマンは
上司の命令にたんたんと従っただけの
ただの小役人に過ぎないと断定したのだ。
果たしてアイヒマンは鬼畜なのか?
それとも?
ユダヤ人である彼女が反ユダヤのナチスをかばったとして
論争を巻き起こすが、それには冷静に物事を分析した
聡明な哲学的視点があった。

彼女は大学の講堂でアイヒマンについて語ります。
それは歴史における人間の真理とも言えるかもしれません。
「(アイヒマンを)罰するという選択肢も許す選択肢もない。
彼は検察に反論しました。
『自発的に行ったことは何もない。
善悪を問わず、自分の意志は介在しない。
命令に従っただけなのだ』と。
世界最大の悪は、平凡な人間が行う悪なのです。
そんな人には動機もなく、信念も邪推も悪魔的な意図もない。
人間であることを拒絶した者なのです」
「アイヒマンは、人間の大切な質を放棄しました。
思考する能力です。
その結果、モラルまで判断不能となった。
思考ができなくなると、平凡な人間が残虐行為に走るのです。
〝思考の嵐〟がもたらすのは、
善悪を区別する能力であり、美醜を見分ける力です。
私が望むのは、考えることで人間が強くなることです。
危機的状況にあっても、考え抜くことで破滅に至らぬように」
「悪の凡庸さ」に陥らない為には「思考停止」にならないこと。
とてもシンプルで、でもとても難しい。
それでも思考し続けることを人間としてやめたくありません。
有機的な人間であるためにも・・・ね♪
( ・ㅂ・)و グッ